胡蝶蘭の歴史について、少し調べてみました。
胡蝶蘭は、元々は日本には自生していない植物でした。
台湾、フィリピン、インドネシア、
マレーシア、ベトナム、南米などの赤道付近や
雪の降らない暖かい地域で見られていました。
まず、胡蝶蘭が最初に発見されたのは、1836年と言われているそうで
原種はほとんど色や模様が入っているものばかりで、白色は1~2割程度だそう。
日本へは、明治時代にイギリスから入ってきたと言われていて
当初は庶民の手には渡らない高価なものだったそうです。
その後、温室の設備の発展や、栽培技術が向上したために
日本でも積極的に栽培しようとする農家が増えて、一般庶民に
胡蝶蘭が浸透していきました。
明治の末期には、栽培技術が向上して品種改良も盛んにおこなわれるようになり
綺麗なピンク色なども増えていきました。
19世紀には、ヨーロッパで蘭の大ブームが巻き起きたそうです!
ブームのきっかけは、南米からイギリスに偶然持ち込まれた
『カトレア』でした。偶然荷物に紛れ込んでいたカトレアの株が開花し、
その神秘的で魅惑な色と形が王族貴族や富裕階級の人々を虜にしてきました。
蘭は『ファレノプシス』とも呼ばれますが
ギリシャ語で「蛾のような」という意味だそうです
今では、日本独自の品種も生み出されて、市場に広がり
海外からも注目され、輸出されるほどになった歴史には
感慨深いものがありますね。